「韓国語アプリ、多すぎてどれを選べばいいかわからない」「日本語話者にも韓国語は難しいのだろうか」。そんなふうに悩んでいませんか。

この記事では、主要7アプリの特徴を、ハングルをこれから覚える入門者からTOPIK IIを目指す中上級者まで、レベル別・目的別に整理します。読み終えるころには「最初の1本と、次に足すべき2本目」が見えてくるはずです。

結論を先にお伝えすると、完全無料で進めるならDuolingoとNAVER辞書の二本立て、文法を体系的に積むならLingoDeer、会話を鍛えるならHelloTalk。理由を以下で順に説明します。

7アプリの基本スペックと料金(2026年3月時点)

主要7アプリを公式情報ベースで整理しました。料金は2026年3月時点のブラウザ課金価格で、ストア内課金だと手数料が上乗せされる場合があります。

アプリ 無料プラン 有料(月額) 対応レベル 得意分野
Duolingo あり(広告付) Super 約1,100円 入門〜初級 ゲーミフィケーション
LingoDeer 7日体験 約1,950円 入門〜中上級 文法解説の深さ
Cake 一部無料 約1,300円 初級〜中級 映像クリップ学習
NAVER辞書 完全無料 なし 全レベル 例文・発音・連語
Pimsleur 7日体験 約2,450円 入門〜中級 音声のみで完結
HelloTalk あり VIP 約1,200円 初級〜 ネイティブと言語交換
でき韓アプリ 一部無料 買い切り中心 初級〜中級 テキスト連動

料金は為替や運営側の改定で変動するため、Duolingoの公式プラン一覧 とLingoDeer公式サイト で最新を確認してから契約するのが安全です。音声中心派はPimsleur公式 で直販価格を、映像クリップ派はCake公式 で対応言語と機能を比較できます。

無料で完結させたい場合、Duolingo(学習カリキュラム)とNAVER辞書(調べ物)の二本立てが現実的な最小構成になります。課金するなら、目的に応じて1本だけ追加する形が結果的にコスパがよい。

各アプリの特徴

表の7アプリについて、学び方の違いを簡単にまとめます。

  • Duolingo:1回数分の短いレッスンと、連続学習日数(ストリーク)の仕組みで毎日続けやすいゲーム型のアプリです。無料プランにはハート(ライフ)の制限があり、中級以降を無料だけで進めるのはやや大変です。
  • LingoDeer:文法の解説が丁寧で、体系的に積み上げたい人に向いています。
  • Cake:短い動画クリップを使って、実際の会話に近い言い回しを聞き取る練習ができます。
  • Pimsleur:画面を見ずに音声だけで進めるレッスン形式です。月額は他のアプリより高めなので、長く続けるならテキスト教材との併用も検討しましょう。
  • HelloTalk:ネイティブと言語交換ができ、自分の書いた文を添削してもらえます。相手の返信速度には個人差があります。
  • NAVER辞書:例文・発音・連語を無料で調べられる、どのレベルでも使える辞書です。
  • でき韓アプリ:テキスト「できる韓国語」と連動して使うアプリです。

目的別ランキング:4つの評価軸で見た7アプリ

自分のゴールに合うアプリを見つけるため、4つの評価軸で順位をつけました。

評価軸 1位 2位 3位
ハングル習得の速さ Duolingo LingoDeer でき韓
文法理解の深さ LingoDeer でき韓 Duolingo
リスニング強化 Cake Pimsleur HelloTalk
スピーキング実践 HelloTalk Pimsleur Cake

ハングル習得はDuolingoが圧倒的に速いです。母音と子音を分解して教えるカリキュラムが1週間で完走できる設計で、挫折点がほとんどありません。LingoDeerは丁寧すぎるぶんテンポが遅く、せっかちな性格の人にはストレスになります。

文法はLingoDeerが強みを持っています。「〜고 있다」と「〜아/어 있다」のように、日本語の「〜ている」の2つの意味(進行・結果状態)にあたる表現は、解説が丁寧なアプリで整理しておくと混乱しにくくなります。でき韓アプリは「できる韓国語」テキストを持っている場合のみ価値が発揮され、テキストなしで単独使用するにはインターフェースが古いです。

リスニングはCakeが頭ひとつ抜けています。Pimsleurの音声は品質こそ高いのですが、教材音声が「教科書風」で、現実のドラマで話される速度感とはやや距離があります。HelloTalkは音声メッセージ機能があるものの、相手次第で音質と速度が乱高下する点は覚えておきたい。

スピーキングはHelloTalk以外に実質選択肢がありません。アプリ単独で口を動かす練習になるのはPimsleurのみで、それも相手の返事は録音音声です。生身の会話に触れたいならHelloTalkに課金する価値があります。

日本で使う場合の注意点と日本の類似サービスとの違い

7アプリはすべて日本のApp Store・Google Playからインストール可能で、決済も日本円で完結します。ただし日本ユーザー特有の注意点が3つあります。

第一に、Apple IDの国設定の問題です。NAVER系の韓国専用アプリ(네이버 학습など)を入れるには国設定を大韓民国に変更する必要がありますが、日本のクレジットカードが使えなくなる副作用があります。日本在住のまま学ぶなら国設定は日本のまま、NAVER辞書のウェブ版 をブラウザから使うほうが手軽です。

第二に、日本の類似サービスとの比較。NHK Eテレのハングル講座 は無料で質も高いものの、更新頻度が週1回で進度は遅めです。アスク出版の「できる韓国語」や語研の「TOPIK I 完全対策」などのテキストは日本人向けに最適化されていて、アプリと併用すると効果が二乗になります。日本には「テキストで文法を学んでからアプリで反復する」という学習文化が根強く、アプリだけで完結する韓国・欧米スタイルとは前提が違います。

第三に、日本のTOPIK試験対策。公益財団法人韓国教育財団のTOPIK日本公式サイト で試験日程と申込方法を確認できます。アプリ学習だけで合格は可能ですが、試験形式に慣れるには日本語で解説された過去問集の併用が現実的な戦略です。

価格面では、有料アプリの月額はおおむね1,000〜2,500円。日本の対面語学スクール(月1.5万円〜)と比べると1/10以下で、日本人にとってアプリ学習のコスパは極めて高いです。

補足すると、日本語話者にも難しいとされる韓国語の側面もあります。パッチム(받침)の連音化、濃音と激音の発音の差は、カタカナ表記で慣れた耳には最初の壁となります。ここをあいまいなまま先へ進むと、あとでつまずきやすくなります。

向く人・向かない人の見分け方

アプリ学習が向く人・向かない人の目安をまとめます。

アプリ学習が向く人

  • 通勤通学などで毎日15〜30分のスキマ時間を確保できる
  • 自分でカリキュラムを組み立てるのが苦にならない
  • K-POPや韓国ドラマなど、韓国文化そのものに強い興味がある
  • 最初の3ヶ月で成果が見えなくても続けられる粘り強さがある

アプリ学習が向かない人

  • 対面で先生に質問しながら学びたい
  • 「次に何をすればいいか」を毎回自分で決めるのがストレス
  • 短期間(1〜2ヶ月)で集中的に仕上げたい
  • 韓国語文法そのものに知的興味を持ちにくい

向かない人に当てはまる場合、アプリ単独ではなくNHKゴガク ラジオ韓国語講座 や、オンライン韓国語スクールとの併用を検討したほうが安全です。個人差があるものの、アプリで挫折した人がスクールに切り替えて続けられる事例は珍しくありません。

伸び悩んだときに学び方を切り替えることも、結果的には近道になります。

よくある質問

Q. 韓国語学習アプリは完全無料で使えますか?

DuolingoとNAVER辞書は完全無料で学習が完結します。LingoDeerは基礎コースの一部が無料、Cakeも無料枠あり。ただし無料プランは広告表示や学習量の制限があり、中級以降に進むなら有料への移行が現実的です。

Q. 日本語話者にも韓国語は難しいですか?

語順と助詞の使い方が日本語とほぼ同じため、日本語話者にとって韓国語は世界で最も習得しやすい言語のひとつとされています。米国国務省FSIの言語難易度分類 では韓国語は英語話者にとってカテゴリーV(最難関・2200時間)ですが、英語話者より日本語話者のほうが短期間で上級に到達できます。

Q. 初級から中級に上がるのにどれくらいかかりますか?

個人差が大きいものの、毎日30分の学習で約6〜9ヶ月がひとつの目安です。1日15分でも毎日続ければ、ハングルは読めるようになります。

Q. 1日どのくらいがベストですか?

15〜30分を毎日続けるのが、週末まとめて2時間やるより圧倒的に定着します。忙しい日は5分でもいいので、連続日数を切らさないことが最優先です。

Q. 有料プランに課金する価値はありますか?

無料プランで3週間続けられたら、課金していい合図です。続けられないうちに課金しても、ほぼ使わずに終わる傾向があります。

まとめ

最初の1本はDuolingo、2本目に文法用のLingoDeer、会話練習にHelloTalk、という組み合わせが始めやすい構成です。無料で済ませたい場合は、DuolingoとNAVER辞書から始めましょう。

これから韓国語を始める方は、完璧な教材を探して悩むより、まず1本インストールして3日続けてみるのがおすすめです。料金や機能は変わることがあるので、契約前に各アプリの公式サイトで最新情報を確認してください。

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